FF車のドライビングの基本
FF車の特徴として、全ての動作にかかわる駆動(加速・減速・コーナリング)が前輪に集中するという特徴があります。それを最大限に発揮させるためのドライビングとは?

参考(wikipedia 二輪駆動)

スタート・直線での加速
グリッドについて、静止状態からのスタート勝負では、他の駆動形式にはかないません。これは、加速中には車の後方に荷重が移動してしまい、FFの駆動輪である前輪のグリップがあがらないためです。これは、FF車の宿命であるために逃れようがありません。他駆動方式との勝負であれば、スタートはとにかく前に出られないようにラインを潰すくらいしか前で残る方法は無いでしょう。つまり、FFを選択した時点でスタートに関しては諦めざるを得ないということです。

(※荷重とは、実際に車や電車などに乗り、加速した場合に、進行方向とは逆方向引っ張られる感覚があると思います。これがG(荷重)と呼ばれ、これがドライビング中に前後左右へと移動することを指し、Forzaではドラフトメーターを表示したり、テレメトリのGメーターにて確認することができます。)

コーナーへの侵入
FFは他の駆動形式よりも、回頭性能が非常に優れており、他駆動方式ではスピンをしてしまうような速度でも回頭することができます。これは、車の前方が重く、車の後方が軽いという特徴からくるもので、車の後方が軽いために、遠心力で車の後方が振り回されにくい事に起因します。

(※回頭とは、車の向きを変え、車の進行方向を変える事です。)

これを利用し、ブレーキを最小限に抑え、その後に一気にタックインで回頭させてしまい、その後アクセルを入れつつアンダーステアになりながらも曲がりきるという方法でコーナーをぬけていきます。

(※タックインとは、ブレーキを使わず、アクセルオフにて前荷重を作り出し回頭すること)

つまり、他の駆動形式と比べ加速力に乏しいので、強引に最大限スピードを落とさないまま車の進行方向を変えてしまい、すぐに加速を始めるといった方法です。

・コーナー入り口で速度は最大限殺さない
・回頭(ターンイン)はタックインを利用してできる限り1発で済ませてしまう。

コーナーからの脱出
コーナーからの脱出は、とにかくアクセルを踏めるだけ踏み続ける。これに尽きます。FFとAWDは除く他の駆動形式と違い、アクセルを踏めば踏むほどアンダーステアになります。つまり、最大の加速を得る為には、コーナーでの進入でいかに回頭しているかが肝となり、脱出に関しては、アンダーステアになりながらも曲がれる限界まで踏み続けることが重要になります。

リア駆動形式であれば、コーナーの脱出速度が遅くとも加速でごまかすことができますが、フロント駆動のFFでは、このごまかしがまったく通用しないのです。ですから、いかにコーナリングで最大限アクセルを入れられるかが肝となってくるのです。

もし、コーナー出口で曲がりきれない場合は2つの原因が考えられます。

1つはコーナーへの侵入時(ターンイン)での回頭量が足りていない。これは、減速量が足りない可能性もあります。

もう1つは、アクセルを踏みすぎているか、踏み始めるタイミングが早すぎる。これは踏み始めるタイミングを遅くするか、もうすこしアクセルを緩く開けることで改善される可能性があります。

他の駆動形式の車とのバトル
FF車は他駆動形式よりもコーナーへの進入速度が高いので、他駆動形式よりもブレーキングポイントがずっと先にあることが殆どです。つまり、抜きどころはコーナー入り口のブレーキ勝負で、インからはもちろんの事、そのコーナー侵入の速さにより、アウトからも勝負がかけられます。

ただし、コーナー侵入時に並んでいないと、他駆動形式の遅いコーナリング速度に付き合わされるはめになるため、脱出の加速が弱いFFでは、かわすことは難しいかもしれません。いかにコーナリング前のブレーキング勝負で並べるかが肝になります。

注意点
FFの優秀な回頭性能ですが、それにももちろん限界があります。限界を超えるとリアが滑り、スライドしてしまうような状況となります。そうすると、リアのグリップが戻り安定した瞬間、突然あらぬ方向に車が向いてしまう可能性があります。これを防ぐためには、リアをできるだけ滑らせないようなドライビング・セッティングが重要になります。

もしリアが滑ってスライドしてしまった場合には、リアのスプリングや減衰力を柔らかくしてリアのグリップを稼いだり、それでも防げないようであればリアのスタビライザーを緩くするか、フロントのスタビライザーを硬くする事によって解決ができるかもしれません。

しかし、それ以上に、いくら安定したコーナリング性能を持つFFであっても、丁寧な操作が重要になることは言うまでもありません。